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永遠に見えた世界
第6章 本気になれる女
着替えた俺が風呂場の脱衣場に戻ると、一応は下着を着けてはいるが美奈はやはり適当らしく髪がまだ雫を垂らして濡れていた。
仕方がなく俺が美奈の髪を乾かしてやっていると美奈は俺に
『ねぇ、優誠。避妊って言葉は知っている?』
と珍しく真面目な顔で聞いて来た。当然、避妊くらいは知っている。他の暇つぶしの女に対して俺は全て避妊をして来た。暇つぶしの女に下手に妊娠なんかされたら俺は今の立場でとんでもない立場に立たされる。
だけど俺は美奈には避妊をする気はない。美奈は孕ませてでも俺が欲しい女だ。
『当たり前だ。だけどお前には必要ない。』
俺は美奈にはそう言い切る。なのに美奈は勝手な時は適当なくせに避妊にだけはしっかりこだわって来た。美奈はまだ学生だからとか母親が産婦人科医師だからとか最後は泣きそうな顔までしやがった。
俺は美奈のそんな顔にイラつく。俺は美奈を泣かしたいわけじゃない。だけど俺の考え方に美奈は泣きそうになっている。だから自分自身にイラつく。どうしても美奈に対してはまるで俺はガキだった。
俺は美奈の細い顎を指先で掴んで美奈にキスをした。美奈には俺の気持ちを言葉で伝えるよりもこの方が早い気がするからだ。
『そういう顔するな。さっさと服着ろ。』
とだけ俺は美奈に言って脱衣場を出た。
完璧な思春期のガキだ。まるで初恋の中学生だ。本気になれる女ってこんなにも狼狽えるもんなのか?
そんな思いとイラつきを抱えたまま俺は美奈を無理矢理に家から連れ出した。とりあえず美奈に飯を食わせないとと俺は考える。
フレンチ…、イタリアン…。どうせ美奈はどんな高級店でも喜びはしない。
だから俺は焼き鳥屋にした。この店は佐伯達すら知らない店だ。店のマスターがこだわりだけで1人でやっているという焼き鳥屋だ。
だから店の規模はかなり小さくカウンターのみで10人も座れば満席になる。
だけどマスターはそれ以上の集客をすれば味を落とすだけだと言ってこだわっている店だ。店に着いたらマスターが今夜はもうあまり商品がないと俺に言って来た。俺は普通に
『適当に出してくれたらいいよ。』
と言って注文をマスターに任せていた。
仕方がなく俺が美奈の髪を乾かしてやっていると美奈は俺に
『ねぇ、優誠。避妊って言葉は知っている?』
と珍しく真面目な顔で聞いて来た。当然、避妊くらいは知っている。他の暇つぶしの女に対して俺は全て避妊をして来た。暇つぶしの女に下手に妊娠なんかされたら俺は今の立場でとんでもない立場に立たされる。
だけど俺は美奈には避妊をする気はない。美奈は孕ませてでも俺が欲しい女だ。
『当たり前だ。だけどお前には必要ない。』
俺は美奈にはそう言い切る。なのに美奈は勝手な時は適当なくせに避妊にだけはしっかりこだわって来た。美奈はまだ学生だからとか母親が産婦人科医師だからとか最後は泣きそうな顔までしやがった。
俺は美奈のそんな顔にイラつく。俺は美奈を泣かしたいわけじゃない。だけど俺の考え方に美奈は泣きそうになっている。だから自分自身にイラつく。どうしても美奈に対してはまるで俺はガキだった。
俺は美奈の細い顎を指先で掴んで美奈にキスをした。美奈には俺の気持ちを言葉で伝えるよりもこの方が早い気がするからだ。
『そういう顔するな。さっさと服着ろ。』
とだけ俺は美奈に言って脱衣場を出た。
完璧な思春期のガキだ。まるで初恋の中学生だ。本気になれる女ってこんなにも狼狽えるもんなのか?
そんな思いとイラつきを抱えたまま俺は美奈を無理矢理に家から連れ出した。とりあえず美奈に飯を食わせないとと俺は考える。
フレンチ…、イタリアン…。どうせ美奈はどんな高級店でも喜びはしない。
だから俺は焼き鳥屋にした。この店は佐伯達すら知らない店だ。店のマスターがこだわりだけで1人でやっているという焼き鳥屋だ。
だから店の規模はかなり小さくカウンターのみで10人も座れば満席になる。
だけどマスターはそれ以上の集客をすれば味を落とすだけだと言ってこだわっている店だ。店に着いたらマスターが今夜はもうあまり商品がないと俺に言って来た。俺は普通に
『適当に出してくれたらいいよ。』
と言って注文をマスターに任せていた。