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永遠に見えた世界
第7章 またかよ…
そうやって達した美奈が俺のものを目一杯に締め付けて来る。俺は美奈を余裕で抱いてやる事が出来なくなって来る。また美奈に俺の方がイカされちまう。

『俺もイクぞ。』

一気に登り詰める感覚を感じながら俺も勝手に腰が動き出す。美奈は快感の中で完全に溶けている。

やばいくらいに気持ちがいい女だ。

そんな事を思う暇もなくすぐに俺は美奈の中で達していた。満足気な美奈が俺にしがみつくようにして俺の腕の中にいた。俺は美奈の額にキスをして

『お前、絶対に気持ちいい。』

と言ってやった。絶対に俺は美奈には勝てない。本気でこいつの中が気持ちいい。だから他の女ならさっさと抜いて離れて終わるけども美奈の中には俺が居たいと思って俺はしばらく美奈を離さない。

なのにその瞬間に俺の携帯が鳴りやがる。くだらない事なら週末は絶対に電話をかけて来んなと佐伯達には言ってある。仕方がなく携帯の着信を見ると知らない番号だ。

『チッ…。』

またかよ…。

俺は舌打ちをしてイラつてしまう。

佳代子だな…、あれから何度も佳代子から電話がかかって来ている。俺は佳代子を完全に無視をすると決めた。しつこい女は無視が一番だ。これを徹底しなければ相手をエスカレートさせるだけだ。

だけど美奈は何かを疑うように俺を見た。

『出ないの?』

不安な顔の美奈がそう言うが俺は黙ってその番号を着信拒否に設定する。今の俺は美奈だけが欲しいんだ。だから他の女の存在なんかは邪魔なだけだ。俺は美奈には

『お前だけを愛している。』

と言ってやる。美奈はただ大人しく俺とベッドにいてくれた。うるさい事もなにも言わずに1日ずっと俺の腕の中にいる美奈だ。その後も佳代子が何度も俺に電話をかけて来ていたが俺はもう携帯の存在自体を無視した。

美奈にはこの部屋の鍵を渡した。少しでも美奈と居られるのなら俺はそれで良かった。美奈には絶対に他の女みたいな扱いはしない。俺はそれを徹底する。

美奈にそれが伝わると美奈は俺に嬉しそうにして笑って来る。高い飯やプレゼントにはつまらなそうな顔をする美奈が俺の気持ちには素直に喜びやがる。

俺はただそんな美奈が見たかっただけだった。初めて会った時のように桜の木の下で俺に真っ直ぐで綺麗な笑顔を向けた美奈が見たかっただけだった。
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