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aeternitas
第2章 ─永遠の籠─

 コツコツという足音が聞こえ、少女は肩をはねさせた。恐怖によって逃げ出したくなるのをグッと堪える。
「…何方でしょう?」
 透き通るような声がした。声の主は、はてといった顔をして少女の様子を伺う。
 少女は両の拳を握りしめ、弱々しい声で答えた。
「あの…道に迷ってしまって…」
 目を丸くしてから邸の主人はクスクスと笑った。不適な笑みに少女の肩に力が入る。そんな少女の姿を見てか主は明るい調子で言った。
「これは失礼。久々の客人でして」
 そう言って大きな扉を開く。どうぞ、と言われ中に入ると、室内はとても広かった。広間のようなところへ繋がっており、少女は広間まで部屋を見回しながら歩いた。アンティーク調に整った部屋は、昔お伽噺で見た舞台のようだ。
「…お疲れでしょう?部屋を貸しますよ」
 背後から声をかけると、主は二階に案内した。
「そうそうお名前は?」
「…レイナです」
 弱々しい声を聞き主は微笑んだ。レイナも何かを話そうと思い、同じ問いを返した。
「貴方は…?」
「エリオといいます。エリーとでもお呼びを」
 気付けば美しい装飾のされた扉の前まできていた。 エリオは扉を開くと、レイナを中に招き入れた。
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