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aeternitas
第2章 ─永遠の籠─

 部屋の中は可愛らしい雰囲気が出ていた。ぬいぐるみまで置かれ、此処だけ特別待遇のような気がした。ベッドには見たことしかないような、カーテンやレースがあしらわれていて、少女は小さく笑みを溢した。
「此方をお使いくださいね」
 そう声をかけられエリオを見やる。先程まで暗くて気付かなかったが、艶やかな白い髪をしていた。瞳は玉石のような翡翠色。身長も高く、お伽噺に本当に出そうだ、とレイナは思った。
「わざわざすみません。ありがとうございます」
 エリオは小さく首を振る。
「客人をもてなすのが、主人の仕事ですから。おやすみなさい」
 エリオが部屋を出ると、レイナはようやく一つだけ息を吐けた。
 ベッドの上に腰を下ろすと体は安心を覚え、眠気を訴えてくる。頭を振るも眠気は覚めるはずもなく、ベッドに体を横たえる。目を閉じると意識が引っ張られる感覚があって、レイナはそのまま眠りについた。
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