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秘密のピアノレッスン
第12章 きよしこの夜
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「あらあら、夜遅くまで御苦労様ね。ピアノのレッスンに行ってたのでしょう?」
おばあさまは、ロマンスグレーのショートヘアでいつ見ても気品がある。しかし、前に会ったのは高校1年生の時。その頃よりは少し年齢を重ねたように見える。
「遅くにごめんなさい。おばあさま、いつもはもうお休みの時間ですよね?」
「いいのよ。おばあさんは、可愛い孫娘に会えてうれしいのよ」
おばあさまは、お手伝いさんにミルクティーを淹れるように告げ、私をピアノのあるリビングへ連れて行った。
「少しだけ、更紗ちゃんのピアノが聞きたいわ。わがまま聞いてくれるかしら?」
調律は毎年お願いしているというアップライトピアノ。さっきの、先生の話を重ねると、このピアノはたぶんパパが昔弾いていたのだろう。
この広い家なら、多少弾いても騒音は気にならないだろうし……。
「おばあちゃま、何がお好き?私、いろいろ弾けるようになったのよ」
レッスンバッグから、先生の楽譜を取り出す。
おばあちゃまはそれは嬉しそうに、そうねぇ……と楽譜を捲り始めた。
おばあさまは、ロマンスグレーのショートヘアでいつ見ても気品がある。しかし、前に会ったのは高校1年生の時。その頃よりは少し年齢を重ねたように見える。
「遅くにごめんなさい。おばあさま、いつもはもうお休みの時間ですよね?」
「いいのよ。おばあさんは、可愛い孫娘に会えてうれしいのよ」
おばあさまは、お手伝いさんにミルクティーを淹れるように告げ、私をピアノのあるリビングへ連れて行った。
「少しだけ、更紗ちゃんのピアノが聞きたいわ。わがまま聞いてくれるかしら?」
調律は毎年お願いしているというアップライトピアノ。さっきの、先生の話を重ねると、このピアノはたぶんパパが昔弾いていたのだろう。
この広い家なら、多少弾いても騒音は気にならないだろうし……。
「おばあちゃま、何がお好き?私、いろいろ弾けるようになったのよ」
レッスンバッグから、先生の楽譜を取り出す。
おばあちゃまはそれは嬉しそうに、そうねぇ……と楽譜を捲り始めた。
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