この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
記憶の彼方に眠る恋
第8章 記憶の彼方に眠る恋
 その日の午後、紗友莉は故郷へ到着すると、拓麻の家へ向かって走っていた。
 拓麻に会いに行くのは、翌日曜の予定だったのだが、綾子と美香が強硬に「善は急げ、だよ。想いは早く伝えないと」と言ってくるので、感化され、早速伝えたくなったのだ。
 自宅アパートがある街は快晴で、天気予報でも降水確率が10%だったのだが、故郷に着くと空は曇天だった。
 傘を持ってくればよかった、と後悔する紗友莉だったが、「まだすぐには雨が降らないはず」と思い、そのことについてはさほど懸念していない。
 それよりも何よりも、「アポイントメントなしなのに、本当に拓麻に逢えるのだろうか」という心配のほうが大きく、紗友莉は他の事をあまり考えていなかったといえる。
 そうこうしているうちに、拓麻の実家の大きな姿が、紗友莉の眼前に見えてきた。



 幸いにも拓麻は在宅だったので、紗友莉はすぐに拓麻の部屋へ案内してもらうことができた。
 二人っきりになると、拓麻は怪訝そうに尋ねる。
「急に会いに来るなんて、どうした? 何かあったのか?」
 拓麻の口調には、どことなく心配している様子も伺える。
/166ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ