この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私の結婚式前夜
第2章 デート

 あん、と言う女の子のため息のような声が自販機の向こうから聞こえて、少しドキッとした。

 お兄ちゃんの腕にしがみつく。だけど、地面に置いてあった『○○高等学校』と書かれたスクールバッグを見てまたドキリと胸が鳴った。

「ちっ……近頃の学生はよ……」と、お兄ちゃんがぽろりとボヤいく。

「お兄ちゃん、それオジさん……」

 お兄ちゃんは赤い舌を出して、頭を掻いた。

 私も声を出して笑った。




 お兄ちゃんの温かい手が私の手をギュッと握る。頼もしくて少しキュンとした。お兄ちゃんのコートの中に手を入れさせてくれた。その中の指が私の指に絡まる。恋人握りというやつだ。また、キュンと胸が鳴いた。

 余り経験のない握り方に緊張して固くなる。

「お兄ちゃんの手、暖かい……」

 私もしっかりとお兄ちゃんの手を握る。
/33ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ