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私の結婚式前夜
第2章 デート

 駅からどんどん離れると、コロッケか何かを揚げたような油のいい匂いがしてきた。そのビルの間を何ブロックか歩いた所に飲食店街が並び、更に歩くと、色とりどりの怪しい看板が並ぶ大人の街になる。私はお兄ちゃんにしっかりとしがみついた。

「お兄ちゃん……」

 思わず手に力が入る。お兄ちゃんの手が少し汗ばむ。

 目の前ににホテルがある。駅前にある○○ステーションホテルよりもきらびやかなその入り口に『空室』と書かれた看板と、建物の横の路地には暖簾のような長い幕が掛かっている駐車場の入り口があるホテル……。

 後ろから若いカップルが顔を伏せるようにして足速にそこ消えて行った。無意識に目でその行き先を追う。

 私はごくんと喉を鳴らした。お兄ちゃんもそこから動かない。でも、いいかなお兄ちゃんとなら………。

「こんな所にホテルなんて……ね?」と言って、私はお兄ちゃんの腕を引っ張った。
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