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私の結婚式前夜
第3章 ラブホ
「何年ぶりだろう。夏芽と一緒にお風呂なんて……」

「うん、多分、私が小学校四年生の時……まで……かな?」

 そう、私の生理《あれ》が始まって以来だと思う。

「生理《あれ》が始まった頃、男の子と一緒に遊んじゃだめって言われて……お兄ちゃんとも話さなくなっちゃった。……ゴメンね」

 涙が溢れてきた。声が出なかった。

 ふうっ、とお兄ちゃんに聞こえないように大きく息を吐くと少しキモチが落ち着いた。

「お兄ちゃん……、私、お兄ちゃんの身体、洗ってあげる」

 お兄ちゃんがお湯から上がる。

 手はお兄ちゃんを覆っていて見えない。

 そして、お兄ちゃんがバスチェアーに座った。

 その後ろに私が膝立ちになる。

 後ろから見るお兄ちゃんの背中は広くて、結構ガッシリした体格。結構、頼もしい感じに胸がキュンとなる。
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