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私の結婚式前夜
第3章 ラブホ
 私はお兄ちゃんを呼んだ。

「何……」

 声が無感情だけど、お兄ちゃんはなぜか少し慌ててた。

「お風呂のお湯入れたんだけど……入る?」と、また胸をドキドキさせながらお兄ちゃんを誘う。

 自分に落ち着けと、大きく深呼吸する。

「……えっ、ああ、うん……じゃあ……」

 と、お兄ちゃんの声がひっくり変える。お兄ちゃんがびっくりした時の声だ。

「お兄ちゃん、声、ひっくり返ってる。悪戯して怒られた時みたい」と、私は笑った。




 バスルームのドアが開いた。湯気の向こうにお兄ちゃんが立ってる。

 お兄ちゃんのモノがお腹に当たりそうに見えた。バネみたいにピョコピョコ揺れてるお兄ちゃんが少し怖かった。

 私はドアのところのお兄ちゃんに背中を向けた。

「お兄ちゃん、恥ずかしいからあっち向いてて……」

 「ああ、ゴメン」と言いながら、お兄ちゃんは素直に私に背中を向けて、バスチェアーに座った。

 私がお湯に入る。

 私に背中を向けてお兄ちゃんも入る。きゅっと引き締まったお兄ちゃんのお尻が目の前を通る。

 並々と溜まったお湯が揺れてザザアと溢れる。

 私はお湯の中で体育座りになる。
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