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乙女たちの精活(セイカツ)
第2章 恋愛精活(セイカツ)と結婚精活(セイカツ)
『これがね、エコー。小さい丸が赤ちゃん。8週だって♪︎』
「そっかあ・・・はぁ・・・。」
『嬉しくないの?八木さんの子供なのよ?』
「まあ、妊活と思われても仕方がないSEXを繰り返してきたわけだ。堕ろせとは言わないよ。」
もう、あゆみは有頂天だった。八木と一緒になれる!一番になれる!
まだ見ぬ本命に勝った!
両家揃って妊娠の確認と結婚について話し合った。
土日は萌に会うのが普通だったけど、それも叶わなくなった。
最後に抱きたかったけど、ややこしくなるので平日に慌ててあゆみの家に引っ越した。
萌はそんなこと知らないからもぬけの殻のお兄ちゃんの家で、途方に暮れた。
『何が起きているの・・・?』
電話してもでない、既読すらつかない。
そんな時、お兄ちゃんから
「アイツが妊娠した。俺の子だって、責任とらなきゃいけなくなった。ごめん、アイツと結婚する。お別れだ。今までありがとう。サヨナラ。」
『は?嘘っ!』
ようやく都会のマンションに引っ越してきて、四月から学校通いながらお兄ちゃんとの新生活を夢見ていたのに・・・。
私も妊娠したかった・・・。悔しくて涙が出た。