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俺は彼を愛してる
第12章 Open mind
嫌われたんじゃ無くて
モデルの仕事の為に
ユウは身を引いたんだと
思ってた

思おうとしてただけなのかも…

平気でスカート履いて
化粧する女に成った俺に
ユウが興味無くしたって

口に出したら
そう思ったら

胸が潰れるかと思うくらい痛い
ヤバい涙が溢れる

「顔 洗ってくる」

あぁー
ここにユウ 置いて行ったら
袋叩きかも…

仕方ねぇ 連れてくか



2階の洗面で顔を洗って
泣きそうなの
ばれないように

背を向けたまま ユウに言った

「帰るなら 今の内 裏から行ける」

「この時間じゃ
お花屋さん位しか
開いてないと思うから
多分お花だけど 買ってくるね
手ぶらで来てごめんなさい
あっ お誕生日おめでとう
これが最初よね
…ごめんなさい」

「そっか
また 来てくれるんだ
ははっ 嬉しいな…」

声震えてるの隠したくて
マジ棒読み

不機嫌みたいじゃん俺

最初にモデルやるって
無理してた時に戻ったみたいな
険悪な空気

ダメだ
止めらんねぇわ 涙

「上手く いかねぇ …なぁ」




 
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