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俺は彼を愛してる
第4章 Second wind
電話を切って
そろそろ尻がいてぇと思ってたら
後ろから声をかけられた

「ツー 何してる」
「兄貴?! 店は?」
「リュウと あとテツ呼んだ 帰るぞ」

バイクの後ろに乗せられて帰る途中
腹が減りすぎで眠ったらしく
腕が縛られてた



親父が再婚したての頃
遊びに連れてってもらった帰りは

いつもこうだったっけ

俺 元々デカかったけど
更に随分デカクなったのに

何にも成長してねぇな

ユウが 兄貴を選ぶなら
しょうがねえや
兄貴には敵わねぇ

二人とも大好きだし

でも 今は
イチャついてんの見たくねぇな

ユウと連絡先を交換したけど
一度もやり取りしてねぇ

俺からする事も
もう無い

なんだかんだ
自分に言い聞かせても
やっぱり 会いたいんだけど



店を閉めた後
兄貴が俺の部屋に来た

「ツー お前
花ちゃんと 何かあったのか?」

「なんも ねぇ」

何かあったのは 兄貴とだろ

「んじゃ 不機嫌な理由は他にあんのか?
...花ちゃんと話せ
付き合ってんだろ?」


 
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