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第14章 てい付気に恋のこ 章61第




「桜………」






最悪の気分で、俺はようやく桜に声を掛けた。





驚いたまま、桜は俺を見上げている。





どういうこと…?



って、言いたそうな


そんな顔を見ながら、俺は花壇の前まで行って、桜の事を見下ろした。





「……店長…」




ぽつりと桜が呟いた裏で、幸がまたね、と言ったのが聞こえる。




そして、桜の隣にいた兄貴は、幸に引っ張られるようにして、その場から去っていった。




俺も桜も、



何も言葉を発さないまま、しばらく時間が流れた。








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