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夜の蝶は…嘘つく
第3章 愛の終わり…なくした命
車に乗り込み…
まだ薄暗い…街を見る…
まだ眠る街を見るフリして…部長を盗み見する
「最後まで…そんな瞳で…僕を見るな!」
辛そうな…部長の声に…
私は…部長を振り返った
路肩に車を停め…私の頬に…手をかけた
「別れを切り出したのは…お前なのに… そんな瞳で…見るんじゃない…」
「………ごめん…」
謝る私に…
「……そんな言葉は聞きたくない…」と言い
車を走らせた
車が…見慣れた街へ…辿り着く
終わりが近づく…
このまま…
事故って……一緒に死ねたら…