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夜の蝶は…嘘つく
第5章 夜の世界へ


「マリちゃん…そう呼ばせてな 私の事は…エミでええからな」

互いが見えた瞬間だった…

話してみると…案外気があった

「ごめんな…あんな事して…」

「………あれがあったからエミちゃんと仲良く なれから…ええわ」

笑うと…頬に手をあてられた

「私な…子供がいてるんや… 小学校に入学する前に…足を洗いたいんや… やからな…焦っていたんや」

その顔は…誰よりも母親の顔をしていた

「お子さん…幾つや」

「5つや…明日、逢ってやって…」

「うん。逢わせてな。」

「昴流 こう書いてな、すばると呼ばせるん や」

「ええ名やな!」

エミは凄く嬉しそうな顔で笑った

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