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いつも隣に
第1章 プロローグ


私の幼馴染み石垣啓(イシガキケイ)は、幼い頃から女の子のように可愛らしく、啓の母親がたまにスカートを履かせれば女の子に間違われるほどだった。


泣き虫で何かと少しの事で泣き出してしまう。
男の子にからかわられれば、すぐに泣き出し私に助けを求めてくる。


それは中学まで変わらなかった。


だけど、中学2年の頃。
啓とクラスが離れ1年の頃のようにずっと一緒にいられなくなり会話も中々できなくなっていった。
私は部活ばかりで帰宅部の啓とは一緒に帰る事もできず、啓との間に薄い壁ができていた事にも気付かずにいた。



そして1年が過ぎ。
3年のクラス決めの表が掲示板に貼られた。


周りの生徒達は仲の良い友達と一緒のクラスになれて嬉しがったり、一緒のクラスになれず寂しがったりとコロコロ表情をかえ忙しそうだ。




私はというと、今年も啓とは一緒のクラスにはなれずにいた。


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