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いつも隣に
第3章 再会
「海ちゃんって名字東城って言うんだ。下の名前は皐月ちゃんが呼んでたから分かってたけど。」
海ちゃん…。
ちゃん付けって早くないだろうか?
いや、でも女友達だと普通の事だから別に気にすることでもないのか?
「そうだ、俺の事は呼び捨てでもいいし呼びやすいように呼んでいいからね。」
「え?…あ、はい。」
誰に対しても爽やかな笑顔を向け話してくる相手に、少し皐月が心配になる。
皐月の顔を横目で確認すると、頑張って笑顔を作っていた。
「皐月?」
「ねぇ、啓くん?啓くんは海ちゃんと知り合いなの?」
えぇー!?
今それ言う?
「なになに?啓と海ちゃん知り合いなの?」
「そうなんだよね?海ちゃん?」
皐月の笑顔が怖い。
皐月の笑顔の裏から(お前が早く啓くんと話さないから秀太くんが気使って話してくれてるの分からない?)と言っているように見えた。
「うん。」
「そうなんだ。啓何も言わないから、俺2人供初めて顔合わせたのかと思ってた。なんだ2人供知り合いだったのか。」
啓は西野さんに「ごめん」と一言謝っていた。
「でも、知り合いというか幼い頃からの幼馴染みで…。」
「え?!海ちゃんと啓って幼馴染みだったの?」
「うん。」
啓から私達が幼馴染みだと言うことを話してくれた。