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いつも隣に
第3章 再会

お店につくと、机を挟み男女別々に座った。
「じゃ、自己紹介でもしとく?」
「そうだね。」
皐月は目の前にいる彼に笑顔で答える。
なんか、この流れ行ったことないけど合コンみたいで仕切っている彼がチャラく見えてしまう。
「じゃ、俺から。俺は児童学部・保育科1年の西野秀太(ニシノシュウタ)です。よろしく。」
爽やかな笑顔で自己紹介し一礼する彼。
まぁ、これからの大学生活を送る上で必ずといって良い程モテるであろう匂いがする。
「次、私ね!私は音楽学部・管楽器コース1年の高宮皐月(タカミヤサツキ)です。管楽器っていってもフルートを吹いていて、いつも大切に持ち歩いていてフルートが大好きなんです。」
「本当に皐月ちゃんはフルート大好きなんだね。」
「はい、私小学生の頃からの夢だったんです。中学生になったら絶対フルートを吹くって。」
笑顔で話す2人はまるで付き合いはじめのカップルのように見えた。
「じゃ、次は啓な。」
「あ、うん。児童学部・保育科コース1年の石垣啓(イシガキケイ)です。よろしく。」
「なんだ?元気ないな、大丈夫か?」
啓は声に元気がなく軽く微笑むと自己紹介を終えた。
隣に座っている彼が心配すると、笑顔を見せ大丈夫と答える。
「はい、次海ちゃんだよ。」
「うん。音楽学部・ピアノコース1年の東城海(トウジョウウミ)です。よろしくお願いします。」
私も短く自己紹介を終えると軽く頭を下げた。

