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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1

言わない方がいいこともある。

それは絶対に誰にも話さないと決めている事がある自分がよく知っているはずなのに……。


「あの夜があったせいで私……。浮気したことを颯太に隠し続ける毎日が苦しくて……っ」


正確には浮気をしていない。

俺と体の関係を持ってないし、気持ちだって颯太の方にあるのだから。


さらに、気にする点は俺と一晩一緒に過ごした事実ではなく……颯太への罪悪感。

こんなにも一途に思われて、今の彼氏が羨ましくて腹立たしくもある。


腹立たしいのは今に始まったことではないけれど……。


「そんなに隠し続けるのが苦しい?じゃあ、これから颯太のとこに行こうか」

浮気をしたと勘違いして泣きじゃくっている風子を強引に引っ張って連れて行く。

日々通っていると思われる颯太の住むアパートに……。

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