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ずっと傍に……
第31章 進むべき道…
『ダメッ!!イクッ!!!!』
『イッ…クッ…』
お互いに声を発し、同時に果てる。
私の中に放たれる熱い白濁。
流れる汗は交わり合い、どちらの汗だから分からなくなっていた。
何度も何度も大きく深呼吸をしながら、友紀也の肌の熱さを感じた。
夢の中でも触れ合えた悦び。
あの日以来、身体を重ね合わせられなかった寂しさ。
それを思うと涙が溢れてくる。
『泣かないでください…陽葵の涙に僕は弱いんです…』
『分かってる…分かってるけど…友紀也っ…』
離れるのが寂しくて子供みたいに泣き出した。
そんな私を抱きしめてくれる。
もっと一緒にいたいのに。
まだまだ肌を重ねていたいのに、夢は必ず醒めてしまう。
『夢なら…醒めなければいいのにっ…』
無理だと分かっていても口から出る言葉。
その言葉を聞いた友紀也の身体がピクッと動いた。