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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…

「何を謝るんですか?最後までではないにしろ、俺を受け入れてくれて嬉しかったですよ…だけど申し訳ありません。こんなところで…」

「…ですね…こんなところで…ちょっと恥ずかしかったですけど…高梨先生って意外と強引なんですね」

付き合い始めの頃は、こう言う事には奥手なのかと思っていた。
誘い方とか初々しさを感じていたから。
だけど、実際は違って男らしいところもある。
こんなに積極的だとは思ってもいなかった。

「イヤ…ですか?」

男らしいと思っても、時たま見せる捨てられた犬の様に私の顔色を伺う顔がたまらなかった。
きっと、このギャップにドキドキさせられている。

「イヤじゃありません…普段からは想像できなくて…でも強引な男性は嫌いじゃありません」

「よかった…意識はしてないんですが…スイッチが入ると…嫌われなくてよかった。」

恥ずかし気に笑う高梨先生を見て、こういう男性もいるんだと初めて知った。
そして、心底ほっとしている姿を見て、これで上手くいかない事もあったんだと察しはついた。
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