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ずっと傍に……
第33章 私の幸せ…
大切だと伝えようと心に決めて家に戻ると、リビングで友也がテレビを見ていた。
いきなり大切だと伝えるのもどうかと思い、いつものように黙って夕食の支度に取りかかった。
だけど、友也はいつもと違ってソワソワして落ち着かない。
私の方をチラチラみて何かを言いたそうだった。
「友也。どうかしたの?」
声をかけるとビクッとして驚いたのが分かった。
少し待っていると、立ち上がってテーブルの上に小銭を置いた。
「今日のおつり・・・やっぱりパンは味気ないから…明日からお弁当忘れるなよ…」
ぶっきらぼうな言葉の中に友也の優しさが垣間見れる。
素直にごめんなさいと言えないからの代わりの言葉。
小林先生の言うとおり虫の居所が悪かっただけで反省もしているようだった。
「お母さんこそごめんね。明日からはちゃんと作っておくから。夕食ができたら呼ぶから一緒に食べよう?今日は友也の好きなグラタンだよ」
そういうと、照れたように頷き、何もなかったかのようにTVを見始めた。
いきなり大切だと伝えるのもどうかと思い、いつものように黙って夕食の支度に取りかかった。
だけど、友也はいつもと違ってソワソワして落ち着かない。
私の方をチラチラみて何かを言いたそうだった。
「友也。どうかしたの?」
声をかけるとビクッとして驚いたのが分かった。
少し待っていると、立ち上がってテーブルの上に小銭を置いた。
「今日のおつり・・・やっぱりパンは味気ないから…明日からお弁当忘れるなよ…」
ぶっきらぼうな言葉の中に友也の優しさが垣間見れる。
素直にごめんなさいと言えないからの代わりの言葉。
小林先生の言うとおり虫の居所が悪かっただけで反省もしているようだった。
「お母さんこそごめんね。明日からはちゃんと作っておくから。夕食ができたら呼ぶから一緒に食べよう?今日は友也の好きなグラタンだよ」
そういうと、照れたように頷き、何もなかったかのようにTVを見始めた。