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第33章 私の幸せ…

小林先生の言葉に思い返してみると、反抗期に入ってから友也の行動が分からずに怖がっていたことは間違いない。
あんなにスキンシップをしていたのに触れることもなくなった。
そして口数の少なくなった友也に何を話していいのか分からず、私の方から話すことも減った。
もし、それに対して不満があるとしたら？
私から愛されていないのではと感じていたとしたら？
見落としていたことが見えてくる。
怖いけど、友也のことは大切だと伝えたい。
友也への愛情は今も変わっていないと伝えたいと思う。

「先生…大切だって伝えてみます」

「まぁ…なんだ。余り深く考えるな。ただ虫の居所が悪かっただけかもしれん。帰ったら意外と普通だったりな…思春期とはそういうものだ。なぁ三輪田くん？」

小林先生が意地悪に三輪田校長をくん呼びする。
そう呼ばれて居心地が悪そうに笑うふたりの関係を羨ましいと思った。