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ずっと傍に……
第34章 見えない想い…
恥ずかしげもなく言い切る大将に恥ずかしがりながらもうれしそうな表情を見せる。
いつまでたっても仲の良いご夫婦。
私も高梨先生と、こんな夫婦になりたいと少し思う。
「相変わらず仲がいいですね」
「当り前だろう?何年一緒にいると思ってんだ?仕事も家でも一緒だ。仲良くないとやっていけないよ。」
「その秘訣ってなんですか?」
きっと何十年も寄り添ってきたご夫婦。
喧嘩もあったろうけど、それでも今まで一緒にすごした秘訣を知りたくなった。
「秘訣ねぇ…何かあるか?」
大将は女将さんに聞くと、女将さんも考えてしまった。
ふたりして考えている間に、高梨先生が教えてくれた。
「大将は若い頃に一度大きな怪我をしたんです。命にかかわるような怪我をね。その時に目を覚ました大将に女将さんが言ったそうなんです。私より先に死ぬのは許さない。私より一日でも長く生きて私を看取りなさいよねって。」
「そうね…秘訣はそれかな?」
私たちの話を聞いていた女将さんがポンと手を叩いた。
いつまでたっても仲の良いご夫婦。
私も高梨先生と、こんな夫婦になりたいと少し思う。
「相変わらず仲がいいですね」
「当り前だろう?何年一緒にいると思ってんだ?仕事も家でも一緒だ。仲良くないとやっていけないよ。」
「その秘訣ってなんですか?」
きっと何十年も寄り添ってきたご夫婦。
喧嘩もあったろうけど、それでも今まで一緒にすごした秘訣を知りたくなった。
「秘訣ねぇ…何かあるか?」
大将は女将さんに聞くと、女将さんも考えてしまった。
ふたりして考えている間に、高梨先生が教えてくれた。
「大将は若い頃に一度大きな怪我をしたんです。命にかかわるような怪我をね。その時に目を覚ました大将に女将さんが言ったそうなんです。私より先に死ぬのは許さない。私より一日でも長く生きて私を看取りなさいよねって。」
「そうね…秘訣はそれかな?」
私たちの話を聞いていた女将さんがポンと手を叩いた。