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ずっと傍に……
第34章 見えない想い…

「…俺は…生まれてきちゃいけなかったんだ…生まれて来たばかりに母さんを苦しめてる…俺さえいなければ…。…母さん…俺…生まれてきて…ごめんな」

全てをあきらめたように、友也はそれを口にするとリビングから出て行った。
最後の友也の言葉に嫌な記憶が蘇る。
友紀也が亡くなった時の悲しみと絶望感…
それと同じ感覚が私を襲った。

「…友也…」

友也の名前を呼んでも遅い…
息子に一番言わせてはいけない言葉を言わせてしまった。
どんなに暴言を吐こうとも一番言わせてはいけない言葉…


―――…生まれてきてごめんな…


それを口にした友也の心情を思うと胸が苦しくなる。
そんな思いで生きて来たのかと思うと私の心は張り裂けそうになった。
友也を授かったから、生きる道を選んだ。
友也がいたからこそ、私はここにいるのに…
どうして、友也がそう思ったのか…考えても分からなかった。
ただ、悲痛にも似た表情。
涙を流しながら静かに笑った表情が頭から離れず、ただただ自分を責めるしかできず、一睡もできなかった。
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