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第34章 見えない想い…

「…ねぇ…なんで俺を産んだ？遊びたいなら…俺…産まなきゃよかったじゃん…」

その一言に言葉を失い、目の前から全ての色が消えた感じがした。
冷たくて寂しい闇に突き落とされたような…そんな感じだった。

「俺の存在が…迷惑でしかないなら…出て行く…。ばーちゃんの所にでも行って…そこで暮らすから…母さんは自由にしたらいいよ。もう…俺…母さんの幸せ…奪いたくない…」

友也は今にも泣き出してしまいそうな表情で言葉を絞り出していた。
違うと言いたいのに言葉が出てこない。
それ程までに、友也の言葉は私にショックを与えた。
伝わっていると…思っていたから。
小さい頃から、お腹の中に友也がいると分かった時から、惜しみなく愛情を注いてきた。
反抗期になって喋ってくれなくても相手にしてもらえなくても、龍也の事を好きになっても注ぐ愛情が変わることはなかった。
私が一番大切なのは昔から変わらず友也なんだと伝わっていると思っていたから。
だけど何一つ伝わっていなかったことがショックで、言葉を返してあげられなかった。
そんな私を見つめていた友也は一筋の涙をこぼして、静かに笑った。
そして…