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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
「小林先生だっけ?良い先生だな。陽葵と友也の事、すげ~心配してた」
「はい。尊敬する先生です…以前話したことありましたよね。高校の時の担任だったって…今回もかなり心配させてしまって…恭平さんにも迷惑かけてごめんなさい」
もう一度謝ると、ハンドルを握っていた手を離して、昔みたいに髪の毛を撫でてくれる。
「相変わらず頼りたがらないな…俺は友也の父親代わりだと思ってるよ。生まれてから…生まれる前からずっと見守ってきたんだ。その友也が悩んでいるなら相談に乗ってやりたいって思うのは当たり前だろう?」
違うか?と聞かれて違うとは言えなかった。
本当に恭平さんには感謝している。
友也を妊娠したと分かった時から色々と助けてくれた。
父親のいない友也が寂しい思いをしないようにと、色々な所に遊びに連れて行ってくれたり、男親にしかできない遊びを教えてくれたりと、本当の親以上に可愛がってくれた。
だから、友也も恭平さんを慕っている。