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ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
学校から少し離れたコンビニに急いでいくと、恭平さんが珈琲を飲みながら待っていてくれた。

「恭平さん!!」

「お疲れ様。とりあえず行こうか」

恭平さんは何も聞かずに車に乗るように言って、すぐさま車を発車させた。

「今日はすいません。」

車が発車すると一番最初に謝った。
仕事で疲れているのに、わざわざ足を向けてくれたことに感謝しかなかった。

「いや、気にするな。それより怪我は大丈夫なのか?」

「はい。冷やしていたら腫れも引きました」

腫れていた手は未だに痛みは残っていても、見た目には分からないほどになっていた。
額の腫れは髪の毛で隠しているから目立つことはない。

「…恭平さん…今回の事は友也が悪いんじゃないです。弾みで倒れて怪我を…だから叱らないでください」

「別に叱るためにきたんじゃない…話をするのが目的だから心配するな。それにしても派手にやったな」

恭平さんは何もないように笑った。
それだけでほっとするのは、昔から知っているから。
そこにいるだけで、恭平さんの存在は安心感を産む。
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