この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第35章 すれ違う心…
家にいる時に陣痛が来て、誰にも頼れなかった私はタクシーを呼んで病院に向かった。
病室内でひとりで陣痛に耐える辛さ。
泣きそうになるのを我慢して痛みに耐えていると、恭平さんと夕実さんが駆けつけてくれた。
痛みが押し寄せてくると背中をずっと擦ってくれた夕実さん。
初の出産で、私より動揺している恭平さんに、痛みに耐えながら笑った事は今でも覚えている。
それでも友也を無事に産むことができたのは、ずっと傍で見守ってくれた恭平さんと夕実さんのお陰だった。
かなりの難産で24時間以上陣痛に苦しみ、友也を産んだ。
初めて友也と対面した時、友也を見て最初に口にした言葉が『生まれてきてありがとう…』だった。
そして、腕の中で眠る友也を見て、元気に育ってくれればそれでいいと、それだけを願っていたはずなのに…
子育てをしているうちに、立派になってほしい、将来は苦労がない人生を歩んで欲しいと色々な事を求めるようになっていた。
病室内でひとりで陣痛に耐える辛さ。
泣きそうになるのを我慢して痛みに耐えていると、恭平さんと夕実さんが駆けつけてくれた。
痛みが押し寄せてくると背中をずっと擦ってくれた夕実さん。
初の出産で、私より動揺している恭平さんに、痛みに耐えながら笑った事は今でも覚えている。
それでも友也を無事に産むことができたのは、ずっと傍で見守ってくれた恭平さんと夕実さんのお陰だった。
かなりの難産で24時間以上陣痛に苦しみ、友也を産んだ。
初めて友也と対面した時、友也を見て最初に口にした言葉が『生まれてきてありがとう…』だった。
そして、腕の中で眠る友也を見て、元気に育ってくれればそれでいいと、それだけを願っていたはずなのに…
子育てをしているうちに、立派になってほしい、将来は苦労がない人生を歩んで欲しいと色々な事を求めるようになっていた。