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ずっと傍に……
第37章 時の流れ…
それを言ってもね。僕には志保が一番だからって、陽葵さんとつきあうまで、お兄ちゃんの中で私が一番だったの。陽葵さんとつきあうようになって私は一番じゃなくなった。寂しかったけど…やっとそういう人に出会えたんだと分かってうれしかった。将来家族になるんだから会わせてねって話してたんだけどね…最悪な形で会うことになっちゃって…」
そこまで話して、志保さんは私の方に向き直って深々と頭を下げた。
「あの時は本当にごめんなさい。お兄ちゃんの願いだからって陽葵さんに嘘言って傷つけてしまった…いまだに…あの表情が忘れられないの。このマンションの前で初めて会った時の…」
それは、友紀也がお腹の大きな志保さんを好きな人と紹介した時の事だと思う。
優しく手を取り、身体を労わる姿が今でも思い浮かび感情までもが浮かび上がってくる。
それだけ衝撃的で辛かった思い出だった。
そこまで話して、志保さんは私の方に向き直って深々と頭を下げた。
「あの時は本当にごめんなさい。お兄ちゃんの願いだからって陽葵さんに嘘言って傷つけてしまった…いまだに…あの表情が忘れられないの。このマンションの前で初めて会った時の…」
それは、友紀也がお腹の大きな志保さんを好きな人と紹介した時の事だと思う。
優しく手を取り、身体を労わる姿が今でも思い浮かび感情までもが浮かび上がってくる。
それだけ衝撃的で辛かった思い出だった。