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ずっと傍に……
第38章 引き継いだモノ…
ずっと教室の隅で聞いていた高橋先生が立ち上がり軽く一礼をする。
高橋先生も友紀也の思いに賛同して、友紀也の目指す教育を共に目指してくれているひとり。
パラパラと拍手が沸き起こり、最後には保護者の方々も大きな拍手をしてくれた。
その拍手の音にホッとする。
毎年、この授業だけは生徒や保護者がどういう反応をするのかと緊張する。
こんな風に話しを聞いて納得してくれる保護者ばかりではない。
保護者と対立して大変な事になった時期もあった。
それでも毎年同じような教育をし、間違った結果にならないように導く努力をしていたら、いつの間にか賛同する保護者や教師まで増え始めた。
「陽葵先生。おつかれさまです。」
職員室に戻ると、私の席に座ってノンビリしている友也がいた。
「廊下で聞いてたの知ってたわよ。息子に聞かれるって恥ずかしいったらないわよ」
「毎年聞いてるのに今更??…それにしてもさすがだね。俺には保護者をあんなふうにあしらえないよ…。俺のところは来週なんだけど…俺と変わってくんない?」
「情けない事言わないの!自分で決めたことでしょう?」
「そうだけどさぁ~…」
高橋先生も友紀也の思いに賛同して、友紀也の目指す教育を共に目指してくれているひとり。
パラパラと拍手が沸き起こり、最後には保護者の方々も大きな拍手をしてくれた。
その拍手の音にホッとする。
毎年、この授業だけは生徒や保護者がどういう反応をするのかと緊張する。
こんな風に話しを聞いて納得してくれる保護者ばかりではない。
保護者と対立して大変な事になった時期もあった。
それでも毎年同じような教育をし、間違った結果にならないように導く努力をしていたら、いつの間にか賛同する保護者や教師まで増え始めた。
「陽葵先生。おつかれさまです。」
職員室に戻ると、私の席に座ってノンビリしている友也がいた。
「廊下で聞いてたの知ってたわよ。息子に聞かれるって恥ずかしいったらないわよ」
「毎年聞いてるのに今更??…それにしてもさすがだね。俺には保護者をあんなふうにあしらえないよ…。俺のところは来週なんだけど…俺と変わってくんない?」
「情けない事言わないの!自分で決めたことでしょう?」
「そうだけどさぁ~…」