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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
ずっと聞きたかったユキの存在。
だけど、友紀也は少し表情を曇らせ一度瞳を閉じた。
そして一呼吸して瞳を開く。
「それは僕にも分かりません…どうして未来の陽葵に出会えたのか謎なんです。…ただ逃げ出したかったのかもしれません。あの時は…父を交通事故で亡くし、莫大な遺産問題で揉めていました…遺産欲しさに僕と志保を引き取りたいと醜い争いだったんです。」
友紀也が話すことは志保さんから一度聞いたことだった。
それで益々人を遠ざけるようになったと…
「人というのに嫌気がさしてたんです。こんな人たちと血が繋がっていると思うと、この血を消してしまいたいと思うほどに…。それでも僕には志保がいた。志保を立派に社会に送り出すという使命もあったので前に進むことができたんです。ですが…ずっと寂しかったんだと思います。母親の想いを汲み取って志保に寂しい思いをさせないように頑張ってみても…所詮は子供…母親の愛情が欲しかった…それをひた隠しに生きて来たので…あの時、緊張の糸が切れたのかもしれませんね…」
だけど、友紀也は少し表情を曇らせ一度瞳を閉じた。
そして一呼吸して瞳を開く。
「それは僕にも分かりません…どうして未来の陽葵に出会えたのか謎なんです。…ただ逃げ出したかったのかもしれません。あの時は…父を交通事故で亡くし、莫大な遺産問題で揉めていました…遺産欲しさに僕と志保を引き取りたいと醜い争いだったんです。」
友紀也が話すことは志保さんから一度聞いたことだった。
それで益々人を遠ざけるようになったと…
「人というのに嫌気がさしてたんです。こんな人たちと血が繋がっていると思うと、この血を消してしまいたいと思うほどに…。それでも僕には志保がいた。志保を立派に社会に送り出すという使命もあったので前に進むことができたんです。ですが…ずっと寂しかったんだと思います。母親の想いを汲み取って志保に寂しい思いをさせないように頑張ってみても…所詮は子供…母親の愛情が欲しかった…それをひた隠しに生きて来たので…あの時、緊張の糸が切れたのかもしれませんね…」