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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…

「見つけていないよ…友紀也より大切な存在なんて…」

「そうですか?…愛の形には色々あると書いたはずです。僕より愛しい存在…何ものにも代え難い存在…陽葵は迷うことなくその手を取って愛を育んでますよ。だから…」

そう言って、友紀也が指さした方に視線を向けると、仲良く花火を見ていると私の家族たちがいた。

「だから…こんなにも素敵な家族を持つことが出来た…陽葵が無償の愛を友也に注いだおかげですよ」

友紀也の書いていた友紀也より愛せる人、私の全てを包み込み愛してくれる存在とは友也の事だった。

「もう。あんな書き方じゃ、友也のことだって分かんないよ。……でも…そうだね。友也への愛は友紀也を勝ったね…だけど友紀也とは違う愛情…」

「友也を身籠って、中絶する選択肢はありましたか?」

「なかったよ…友紀也の言葉で一度も中絶する考えは浮かばなかった。」

「そうだと思いました。陽葵ならすぐに分かると…陽葵が分かる人だからこそ色々な言葉を残した…陽葵と一緒に未来を見るために…」

「じゃあ…ユキも?私が生きていけるために?」
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