この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
「本能でユキが僕だと気がついた。そしてお互いに癒し未来を作った。もし、陽葵がユキをみつけなければ、ユキと身体を重ねなければ未来はなかった。僕が見たかった、欲しかった未来はなかった。陽葵がユキを見つけてくれたから未来は開かれた。陽葵がユキに依存するのは偶然ではなく必然だったんです。ですから後悔しないでください。僕が見たかった未来を否定しないでください」
友紀也は私の心を癒してくれる。
ずっと後悔していた想いを簡単に溶かして流してくれた。
「陽葵がユキといて心が癒されたならそれでいいんです。陽葵が辛い時間を過ごすことだけが気がかりでしたから…」
そう言って触れるだけのキスをしてくれた。
出会った頃と変わらない優しさ。
どんなに年月が変わろうとも、友紀也の愛情と優しさは変わらなかった。
「…友也を産んだ事に後悔はしてない…ユキと身体を重ねた事を後悔するってことはそれも後悔することなんだよね」
「そうですよ。ですから…気にしない事…陽葵が笑って暮らせてよかったと…心の底から思ってるんですよ」