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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
「そうだね…全て奇跡が結んだ未来…」
友紀也が分からないことが私に分かるはずもない。
ただ、今が幸せならそれで良いと思う。
私の傍で友紀也が笑って寄り添ってくれるのならば…
「ねぇ、友紀也…もう一つ聞きたいの。友紀也は私の事、覚え―――――…」
私と友紀也が出会った時、私の事を思い出していたのか聞こうとして、人差し指で唇の動きを止めた。
「ここまでです…手が届く場所に陽葵がいるのに愛し合えないのは辛い…聞きたい事はひとつではないはず…時間はたくさんあるんです…まずは…陽葵を愛したい…ダメですか?」
友紀也の口から愛したいと言われてイヤだというはずがない。
私だって愛されたい。
友紀也の肌に触れ合って身体を重ね合いたい…
「私も…友紀也に愛されたい」
そう告げると自然と唇が重なった。