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ずっと傍に……
第39章 ずっと傍に…
触れる唇は昔と変わらない。
友紀也の舌が唇をなぞり私の中に入ってくる。
その舌が私の舌を絡め取るのに時間はかからない。
だって、私から迎えに行くから。
触れるだけのキスだけでは物足りないから、私の方から舌を絡ませ友紀也を求めていく。
絡まる舌と混ざり合う唾液に頭がクラクラとして、久しぶりに身体が疼く。
こんなシワだらけのおばあちゃんになっても性欲は衰えないと思うとなんだか笑えて来る。
「何を考えているんですか?」
「ん?…こんなおばあちゃんになっても…友紀也が欲しいなって…。…友紀也はこんなシワシワのおばあちゃんじゃ嫌かもしれないけど…いっぱい愛して?」
久しぶりにおねだりをしてみた。
私は88歳のおばあちゃん、友紀也は30歳代の若者。
釣り合わないと分かっていても、このまま愛されたい。
「シワシワのおばあちゃんになっても陽葵は陽葵…僕が愛した女性に変わりはない…陽葵が僕を欲しいと望むのなら…僕だって陽葵が欲しい」