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ずっと傍に……
第42章 母の愛…
手紙の上にポタリと涙が落ちた。
母さんが亡くなって流れる事のなかった涙が、やっと流れ落ちていく。
「かぁっ…さん…」
とめどなく流れ落ちる涙を拭うこともなく落としていく。
そんな俺を黙って支えてくれる遥の手をギュっと握りしめて俺は泣いた。
「父さんは…亡くなった後も母さんに手紙を残してくれてたらしい」
遥に抱きしめられながら泣いた俺は、母さんが父さんから受け取った手紙を読んだ時の事を思いだす。
「自分が死んで、母さんが後を追わないように、自分の足で未来を歩んでいけるように何通も手紙を残してた。…父さんも小さい頃に亡くなったばーちゃんから手紙を受け取ってた。亡くなってからも手紙を貰えるってうれしいって…まだ自分の事を考えてくれてるって思うとうれしかったって話してくれた…その気持ちが…良く分かった。母さんは俺の未来まで心配してくれてる…それはありがたいことだしうれしいことだと思う。母さんは俺に笑って過ごして欲しいと願うのなら…俺は笑っていたい。遥と共に笑って生涯を過ごしていきたい」
「あなたっ」
母さんが亡くなって流れる事のなかった涙が、やっと流れ落ちていく。
「かぁっ…さん…」
とめどなく流れ落ちる涙を拭うこともなく落としていく。
そんな俺を黙って支えてくれる遥の手をギュっと握りしめて俺は泣いた。
「父さんは…亡くなった後も母さんに手紙を残してくれてたらしい」
遥に抱きしめられながら泣いた俺は、母さんが父さんから受け取った手紙を読んだ時の事を思いだす。
「自分が死んで、母さんが後を追わないように、自分の足で未来を歩んでいけるように何通も手紙を残してた。…父さんも小さい頃に亡くなったばーちゃんから手紙を受け取ってた。亡くなってからも手紙を貰えるってうれしいって…まだ自分の事を考えてくれてるって思うとうれしかったって話してくれた…その気持ちが…良く分かった。母さんは俺の未来まで心配してくれてる…それはありがたいことだしうれしいことだと思う。母さんは俺に笑って過ごして欲しいと願うのなら…俺は笑っていたい。遥と共に笑って生涯を過ごしていきたい」
「あなたっ」