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ずっと傍に……
第7章 辛抱…
「せ~んせい!!」

いつものように理科準備室に顔を出すと、そこには先生と美術の村上先生が仲良さそうに話していた。
最近、この場面を色々なところで見るようになった。
先生と村上先生はつきあってるんじゃないかって噂が立つほどにふたりは親密に見えていた。

「あなた…田崎さん…だったわよね。桜木先生のところに入り浸っているって聞いたけど本当だったのね。」

馬鹿にされてるような感じが漂ってきて口を開くことができなかった。

「桜木先生がはっきり言えないから私が言わせて貰うわね」

村上先生は立ち上がって私の目の前に来てから微笑んで口を開いた。
だけど、その目は笑っていなくて怖さだけを感じた。

「生徒が入り浸るのは迷惑なのよ。それも男性教員のところに女子生徒が入り浸るのは…そこのところ分かってる?」

「はぁ…」

一方的に話し始めた村上先生に困惑して、返事すらできなかった。
それがいけないのか、村上先生は一気に捲し上げる。

「あなたのその行動が桜木先生の立場を悪くしているって理解してちょうだいね。これ以上、変な噂が立たないように自制しないさい。教師と生徒がつきあえるわけもないんだから、変な夢を見ない事ね。分かったら、もうここには来ない事。返事は?」
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