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ずっと傍に……
第43章 託された想い…
「さて…何するかなぁ~」
母さんが検査に行っている間何をしようかと考えて、何も浮かばなかったから病院内を探検することに決めた。
大学生にもなって何をやってるのかと思うけど、病院と縁遠い俺に取って探検するに値するほど大きな病院だった。
病院内の案内図を頭に入れて、ウロウロする。
大部屋は母さんがいる部屋周辺だから面白みも無い。
やっぱり、TVとかでみる特別室なんかに興味があるけど、案内図にはその類はのってなかった。
お偉いさんなどが泊まるから一般人には秘密なんだろう。
それでも個室がありそうな場所にめぼしをつけて足を向けてみた。
個室だけあって、ドアがずらりと並ぶ。
ドアの間隔が空くほど多きくるんだろうと、ボーっとしながら廊下を歩いていた。
その時に、目に留まる一つのネームプレート。
『桜木 友紀也』
桜木??
同姓同名?かと思ったけど、そんなにある名前でもない。
だったら本当に桜木なのか…
そう考えていると部屋の中から声が聞こえてきた。