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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…
立ちすくむ友紀也さんは怒っていた。
いつも優しい表情はそこにはない。
きっと、俺の事憎いんだと思う。
友紀也さんの大切な母さんを傷つけ怪我をさせてしまったんだから。
『あのっ…』
声をあげた瞬間、友紀也さんが俺の頬をパシッと音を響かせて叩いた。
そこから広がる痛みに顔を歪めても、俺に怒る資格も泣く権利もない。
『母親に怪我をさせるとはどういうことですか?僕は守って欲しいと言ったはずですよ。誰が傷つけていいと言いましたか?』
普段は温厚なだけに怒ると半端なく怖い…
それだけ、俺は酷いことを母さんにしたんだ…
『友也!!』
何も言わない俺に、彼は詰め寄り真っ直ぐに見つめてくる。
『自分のやったことの意味わかってるんですか?』
彼の手が殴られた頬を撫でる。
怒っているはずなのに、その手が暖かく感じた。
『…分かってる…俺が悪い…だけどっ!俺がいると母さんは不幸に―――』
話していると、いきなり彼に抱きしめられ動揺すると同時に、不安だった心が満たされる感じがした。
いつも優しい表情はそこにはない。
きっと、俺の事憎いんだと思う。
友紀也さんの大切な母さんを傷つけ怪我をさせてしまったんだから。
『あのっ…』
声をあげた瞬間、友紀也さんが俺の頬をパシッと音を響かせて叩いた。
そこから広がる痛みに顔を歪めても、俺に怒る資格も泣く権利もない。
『母親に怪我をさせるとはどういうことですか?僕は守って欲しいと言ったはずですよ。誰が傷つけていいと言いましたか?』
普段は温厚なだけに怒ると半端なく怖い…
それだけ、俺は酷いことを母さんにしたんだ…
『友也!!』
何も言わない俺に、彼は詰め寄り真っ直ぐに見つめてくる。
『自分のやったことの意味わかってるんですか?』
彼の手が殴られた頬を撫でる。
怒っているはずなのに、その手が暖かく感じた。
『…分かってる…俺が悪い…だけどっ!俺がいると母さんは不幸に―――』
話していると、いきなり彼に抱きしめられ動揺すると同時に、不安だった心が満たされる感じがした。