パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第44章 愛情は変わらない…

そして月日は流れ、俺は30歳になった。
教師になって7年目。
母さんと父さんが推し進めていた性教育を俺なりに取り組み毎日を頑張っている。
それでもうまくいかないことも多く、試行錯誤しながらの教師生活を送っていた。

「お母様、これでどうですか？」

「遥さんも桜木家の味を殆どマスターしたわよね。」

「お母様がいつも教えてくださるからですよ」

キッチンの方から遥と母さんの楽しそうな声が聞こえてくる。
その姿を見て遥とつきあってよかったと改めて思う。
遥と出逢ったのは教師になりたての頃。
いわゆる同期という関係で、慣れない教育現場の相談や愚痴をこぼし合っていた。
時には俺の家で母さんに相談して愚痴をこぼしたこともある。
ただの同期。
ただの職場仲間。
その想いが変わったのは遥のある言葉を聞いたからだった。