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ずっと傍に……
第44章 愛情は変わらない…

「お義母様って何でもお見通しよ。501号室が空いてるって教えてくれたのもお義母様。平日はそれぞれで過ごして週末だけ一緒にってのも。お義母様言ってたの。お義父様との約束を頑なに守ってるけど、十分すぎるほど守ってもらった。幸せにもしてくれた。今度は私があなたを幸せにする番だからって。あなたを死ぬまで愛してあげてねって、頭を下げられたの。だからお義母様の話にのったの。でもドキドキだったわよ。白紙に戻そうって言って分かったって言ったらどうしようって…でもさすがお義母様ね。お義母様の予想通りに話が進むんだもの。」

遥の言葉を聞いて驚いた反面、母さんならやりかねないと思った。

「一枚も二枚も上手だよな…それでも感謝しかないよ。それがあったから遥と一緒になれた。子供にも孫にも恵まれた。…もちろん遥にも感謝してる。こんな俺と一緒になってくれて…母さんを幸せに見送ることが出来て感謝しかないんだ。」

改めてお礼をいうと、遥は恥ずかしそうに笑って俺に寄り添ってくる。
その遥の腰に手を伸ばして、崩れていくマンションを見続けていた。





FIN.
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