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ずっと傍に……
第46章 生きていてほしいから…

「蒼くん…明日は笑ってくださいね。それが僕の望みです。みんなが笑ってくれると僕はうれしい」

「どうして…どうして笑っていられるんですか?怖いとか…思わないんですか?」

桜木先生を見ていたら思ってしまう。
どうして、そんなに笑っていられるのかと。

「そうですね…思わないわけではありませんが……僕が辛い顔をすると陽葵を苦しめることになる。余命宣告を受けた僕の傍にいることがどんなに辛い事なのか。それでも僕の傍にいてくれると言ってくれた陽葵に僕ができること。そう考えたら笑顔でいる事だと分かったんです。ですから僕は笑っています。それに、傍に陽葵がいてくれると本当に幸せで自然と笑顔になるんですよ」

そう話す桜木先生は本当に幸せそうだった。
自分の死よりも愛する者の笑顔。
やっぱりすげ~なと思う。
教師でありながら生徒の陽葵を好きだと…違うな…愛した男の本気を垣間見た気がした。
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