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ずっと傍に……
第47章 俺も誓うよ…
―――――…
桜が満開に咲き誇る中、ふたりは永遠の愛を誓いあった。
その瞬間に立ち会うことができた幸せを、俺は一生忘れはしないだろう。
「小林先生…今日はありがとうございます」
式が終わり外で待っていると桜木先生の方から声をかけてきた。
最後にあってから1年。
当時より痩せてはいるが体調はいいように見える。
「桜木先生、田崎、おめでとう」
「ありがとうございます。」
「先生、ありがとう」
桜木先生も田崎も嬉しそうに笑った。
その後、桜並木で写真撮影をするというのでついて行く。
撮影場所までは桜木先生は車意椅子に座り、それを田崎が押していく。
時々足を止めては満開の桜を眺めて移動していた。
その横で寄り添う田崎の姿が印象的だった。
そして、ふたりの姿を参列した友達や家族が複雑な表情で見守っている。