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ずっと傍に……
第52章 何もしないで後悔をするより……
それが私の出した結論。
友紀也は私にとことん甘いし優しい。
だから、病気が分かった時に離れることを選んだ。
私が病気の事を知ってからも頑なに会う事を拒み、自分の感じる恐怖は二の次で私の心を優先してくれた。
それでも恐怖が消えることはないはずだ。
ひとりになった瞬間、部屋が真っ暗になった瞬間恐怖は襲って苦しんでいたに違ない。
その恐怖を少しでも分かち合い和らげたらと思う。

「友紀也……言ったの。私を抱きしめながら――今日はゆっくりと眠れそうだって。それは眠れない日が続いたってことでしょう?私が傍にいることでゆっくり眠れるなら私が傍にいる理由になるんだってうれしかった。私が傍にいることで心豊かになれるのなら辛いからって離れる選択肢はないの。だから……どうか私と友紀也の交際を認めてください。私が友紀也の傍にいることを許してください」

私はふたりの前で深々と頭を下げ、ふたりが何を言うのかドキドキしながら待つしかなかった。

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