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ずっと傍に……
第8章 卒業…そして…
全てを口の中におさめて、口を離した。
いつものようにティッシュを手渡してくれたけど、私はソレを初めて飲み込んだ。
飲み込んだけど…正直まずい。
これを美味しいと思って飲む人なんているのだろうか?
「陽葵、飲んだんですか?」
その言葉に少し恥ずかし気に笑うと、友紀也は目尻を下げて微笑んだ。
「美味しくないでしょう?ですが…うれしいですよ。」
「正直…おいしくないね…でも、友紀也のだから…千佳が言ってた。これを飲むのは愛のしるしだって。美味しかったら飲んで当たり前だけど、まずいから、それを飲むのはその人を愛してるからだって」
千佳が言っていたから、ずっと飲まなきゃと思ってた。
だけど、口いっぱいに広がる苦みと青臭いトロトロがどうしても飲めなかった。
愛情が薄いのかと自己嫌悪に陥ったこともあった。
今飲んだのは、大人の仲間入りをしたかったから。
先生と生徒じゃなくなった今、大人として向き合いたかったから頑張って飲んでみた。
けど、やっぱり苦手…
いつものようにティッシュを手渡してくれたけど、私はソレを初めて飲み込んだ。
飲み込んだけど…正直まずい。
これを美味しいと思って飲む人なんているのだろうか?
「陽葵、飲んだんですか?」
その言葉に少し恥ずかし気に笑うと、友紀也は目尻を下げて微笑んだ。
「美味しくないでしょう?ですが…うれしいですよ。」
「正直…おいしくないね…でも、友紀也のだから…千佳が言ってた。これを飲むのは愛のしるしだって。美味しかったら飲んで当たり前だけど、まずいから、それを飲むのはその人を愛してるからだって」
千佳が言っていたから、ずっと飲まなきゃと思ってた。
だけど、口いっぱいに広がる苦みと青臭いトロトロがどうしても飲めなかった。
愛情が薄いのかと自己嫌悪に陥ったこともあった。
今飲んだのは、大人の仲間入りをしたかったから。
先生と生徒じゃなくなった今、大人として向き合いたかったから頑張って飲んでみた。
けど、やっぱり苦手…