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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
友紀也の言う通り、春休みの平日はほとんど会うことはなかった。
4月から1年生を受け持つらしく、準備に追われ土日も学校に行ったりと忙しい日々を過ごしていた。
そんな友紀也と違って私の時間はゆっくりと流れていた。
千佳と咲と会ったり、大学生になるからとママと買い物に行ったりと寂しい想いを紛らわせていた。
高校と違って、規模の大きな大学だけあって学部ごとに入学式の日程が異なる。
私が通う学部は1日の日曜日だった。
天気も快晴で、桜も残っている中での入学式は2年前の事を思い出す。
あの時も桜は満開で、風が吹けばハラハラと舞っている花びらがきれいだった。
それを千佳と咲とで眺めてお花見しなきゃだよねと盛り上がっていたのを覚えている。
そして、帰りにもう一度その桜を見たくて足を運んだ。
そこには先客がいて、桜の木を眺めている男性…友紀也が儚げな表情で立っていた。
その表情に魅了され心を奪われた。
かっこいいわけでもない。
ボサボサ頭に、黒ぶち眼鏡、ヨレヨレのYシャツで、はっきり言ってダサダサだった。
だけど、その表情に引きこまれて…いつのまにか友紀也の…先生の虜になっていた。
桜を見ればきっと思い出す。
友紀也との出会い、そして育まれた愛の道筋を…
4月から1年生を受け持つらしく、準備に追われ土日も学校に行ったりと忙しい日々を過ごしていた。
そんな友紀也と違って私の時間はゆっくりと流れていた。
千佳と咲と会ったり、大学生になるからとママと買い物に行ったりと寂しい想いを紛らわせていた。
高校と違って、規模の大きな大学だけあって学部ごとに入学式の日程が異なる。
私が通う学部は1日の日曜日だった。
天気も快晴で、桜も残っている中での入学式は2年前の事を思い出す。
あの時も桜は満開で、風が吹けばハラハラと舞っている花びらがきれいだった。
それを千佳と咲とで眺めてお花見しなきゃだよねと盛り上がっていたのを覚えている。
そして、帰りにもう一度その桜を見たくて足を運んだ。
そこには先客がいて、桜の木を眺めている男性…友紀也が儚げな表情で立っていた。
その表情に魅了され心を奪われた。
かっこいいわけでもない。
ボサボサ頭に、黒ぶち眼鏡、ヨレヨレのYシャツで、はっきり言ってダサダサだった。
だけど、その表情に引きこまれて…いつのまにか友紀也の…先生の虜になっていた。
桜を見ればきっと思い出す。
友紀也との出会い、そして育まれた愛の道筋を…