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ずっと傍に……
第10章 新しい世界…
「桜…きれいですね」
咲き誇る桜を眺めていると、後ろから友紀也の声が聞こえて振り返った。
そこには、ここにいるはずもない友紀也が立っていた。
「…どうして…今日は学校じゃ…」
「陽葵の入学式を見たくて…抜け出してきました。すぐに戻らなくてはいけないのですが…」
その時、ちょうど風が吹き抜けて桜の花びらが私たちを包むかのように舞い落ちる。
その散りゆく桜をゆっくりと見つめていると、友紀也がそっと私の手を取って指を絡めてくる。
「舞い散る桜はきれいですね」
友紀也はぼそりとつぶやいて、握っている手に力を込める。
ここだけが喧騒から取り残されたかのように静かになり、しばらく散り行く桜を眺めていた。
「陽葵…入学おめでとう」
友紀也の言葉に顔を向けると、いつも以上に穏やかな表情をしている友紀也が私を見つめていた
「うん…ありがとう…」
あまりに真っ直ぐに見つめられ、恥ずかしくて顔を背けてしまった。
真っ直ぐに見つめる瞳は、いまだに慣れなくてドキドキしてしまう。
「それにしても…陽葵が教育学部とは…正直驚きましたが…将来同じ学校で教壇に立つのも悪くないですね」
咲き誇る桜を眺めていると、後ろから友紀也の声が聞こえて振り返った。
そこには、ここにいるはずもない友紀也が立っていた。
「…どうして…今日は学校じゃ…」
「陽葵の入学式を見たくて…抜け出してきました。すぐに戻らなくてはいけないのですが…」
その時、ちょうど風が吹き抜けて桜の花びらが私たちを包むかのように舞い落ちる。
その散りゆく桜をゆっくりと見つめていると、友紀也がそっと私の手を取って指を絡めてくる。
「舞い散る桜はきれいですね」
友紀也はぼそりとつぶやいて、握っている手に力を込める。
ここだけが喧騒から取り残されたかのように静かになり、しばらく散り行く桜を眺めていた。
「陽葵…入学おめでとう」
友紀也の言葉に顔を向けると、いつも以上に穏やかな表情をしている友紀也が私を見つめていた
「うん…ありがとう…」
あまりに真っ直ぐに見つめられ、恥ずかしくて顔を背けてしまった。
真っ直ぐに見つめる瞳は、いまだに慣れなくてドキドキしてしまう。
「それにしても…陽葵が教育学部とは…正直驚きましたが…将来同じ学校で教壇に立つのも悪くないですね」