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ずっと傍に……
第14章 顔合わせ…
修学旅行が終わり、落ち着いた頃を見計らって友紀也を我が家に招待し、友紀也の言う通り蒼がいない日を選んだ。
前日から家の中の雰囲気は硬くピリピリとしていて、理由が分からない蒼は気にしながらも友達とでかけて家族3人になった。
誰一人喋らないリビング。
誰もが緊張して不穏な空気が漂っていた。
そんな中、私のLINEが鳴った。
『着きましたよ』
一言だけなのに、どこかホッとした。
「着いたみたい。上がってもらうね」
それだけ伝えて玄関を開ければスーツ姿の友紀也が立っていた。
ラフな格好もいいけど、スーツに身を包んだ友紀也もかっこよくて見惚れてしまう。
「陽葵の方が緊張しているようですね」
「私だけじゃなくみんな緊張してるよ。友紀也はしてないの?」
「してますよ。陽葵のご両親に会うんですから緊張しないわけがない」
そう言いながらも緊張しているようには見えず、爽やかに笑っていた。
「蒼くんは?」
「朝から友達の家に行ったから大丈夫…本当に話すの?」
「その話は何度もしましたよ。将来を見据えてるんです。ご両親に嘘をつくわけにはいきません。」
「分かってるけど…拒絶されたらって思うと…怖い…」
「大丈夫、何があっても手離す気はありませんよ」
いつもの柔らかい表情で告げられると、私も覚悟を決めるしかない。
前日から家の中の雰囲気は硬くピリピリとしていて、理由が分からない蒼は気にしながらも友達とでかけて家族3人になった。
誰一人喋らないリビング。
誰もが緊張して不穏な空気が漂っていた。
そんな中、私のLINEが鳴った。
『着きましたよ』
一言だけなのに、どこかホッとした。
「着いたみたい。上がってもらうね」
それだけ伝えて玄関を開ければスーツ姿の友紀也が立っていた。
ラフな格好もいいけど、スーツに身を包んだ友紀也もかっこよくて見惚れてしまう。
「陽葵の方が緊張しているようですね」
「私だけじゃなくみんな緊張してるよ。友紀也はしてないの?」
「してますよ。陽葵のご両親に会うんですから緊張しないわけがない」
そう言いながらも緊張しているようには見えず、爽やかに笑っていた。
「蒼くんは?」
「朝から友達の家に行ったから大丈夫…本当に話すの?」
「その話は何度もしましたよ。将来を見据えてるんです。ご両親に嘘をつくわけにはいきません。」
「分かってるけど…拒絶されたらって思うと…怖い…」
「大丈夫、何があっても手離す気はありませんよ」
いつもの柔らかい表情で告げられると、私も覚悟を決めるしかない。